走り続けていなければ
そこで全て失ってしまうことが怖いからかもしれない
たかがと思うこと無かれ
それは私の全てなのだから命と同じくらい大切なものなのだ
行き先を見失った渡り鳥は行く宛ても戻る場所も見つからず
遥か天空から気を失ったように直角に落ちるだけ
暗くて底が見当たらない冷たい深海
気絶するように最期を終わるのも悪くない
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by himagogo
| 2012-11-25 17:17
とてもとても遠い昔あれは中学生だった私が聞いて感動した唄
今朝それは分厚い時の扉をギィと開けて
2012年10月14日午前7時25分頃
ラジオから私の部屋にやって来た
あまりにも突然すぎてうろたえた
そしてあの時の15歳に私は戻っていた。
下宿屋
作詞・作曲:加川良
京都の秋の夕暮れは コートなしでは寒いくらいで
丘の上の下宿屋はいつも ふるえていました
僕はだれかの 笑い顔が見られることより
うつむきかげんの彼を 見つけたかったんです
ひもじい気持ちも あまりに寒いせいか 感じなかったようです
ただ たたみの上で 寝ころびたかったんです
やさしすぎる 話のうますぎる 彼らの中にいるより
うすぎたないカーテンのむこうの 裸電球の下に すわりたかったんです
彼はいつも誰かと そして何かを待っていた様子で
ガラス戸がふるえるだけでも 「ハイ」って答えてました
その歯切れのいい言葉は あの部屋の中にいつまでも残っていたし
暗やみで何かを待ちつづけていた姿に 彼の唄を見たんです
湯のみ茶わんにお湯を いっぱいいれてくれて
「そこの角砂糖でもかじったら」 って言ってくれました
その時「ありがとう」と答えて うつむいたのは
胸が痛み出したことと 僕自身の後ろめたさと・・・
かわききったギターの音が 彼の生活で
そして 湿気の中にただひとつ ラーメンのこうばしさが唄ってたみたいです
不精ひげの中から ため息が少し聞こえたんですが
僕にはそれが 唄のように聞こえたんです
一杯呑み屋を 出てゆくあんたに
むなしい気持ちが わかるなら
汚れた手のひら 返してみたって
仕方ないことさ
あせって走ることはないよ
待ちつかれて みることさ
ため息ついても 聞こえはしないよ
それが 唄なんだ
僕が歩こうとする道にはいつも 彼の影が映ってたみたいです
小さな影でしたが 誰だってその中に入りこめたんです
それから 彼の親父が 酔いどれ詩人だったことを知り
今僕が こうしてるから 彼こそ本当の詩人なのだと言いきれるのです
新しいお湯が シュンシュン鳴った時 ラーメンをつくってくれて
そして ウッディやジャックを 聞かしてくれたんです
それから僕が 岩井さんやシバ君と会えたのも
すべて この部屋だったし すべて 僕には唄だったのです
何がいいとか悪いとか そんなことじゃないんです
たぶん僕は 死ぬまで彼になりきれないでしょうから
ただその歯がゆさの中で 僕は信じるんです
唄わないことが一番いいんだと 言える彼を
http://www.youtube.com/watch?v=qVPaEiijdbA&feature=related
何も無い暮らしはアナログのラジオのように静かだったけど
苦悩する小さな胸を打ち震わせてくれた彼らの唄こそが生きる全てだった気がする。
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by himagogo
| 2012-10-14 07:34
人は無意識のうちの自分を着飾る。
透けて見えているんじゃないか、とさらに着飾る。
重くなって脱ごうとしてもそれには勇気がいる。
だから着飾ったまま生きてる人が多い。
ここで思い切って脱いで自分を出した人は解る。
怖いものなしで楽に生きられるじゃないか、と。
~志茂田景樹 ツイッターの言葉より~
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by himagogo
| 2012-10-06 07:00
”弁舌の立つ知人が2人いてね、1人はやたら敵が多い。
もう1人はとても人望がある。
前者は意見を異にする相手を完膚なきまでに追い込む。
相手は屈辱にまみれて生涯の敵になる。
後者は相手の意見をよく聞いて諄々と説く。
しかも、どこかで相手を認め逃げ道を作ってやる。逃げ道を塞いではいけないの。”
”今日1日を振り返り、傷ついたことのみを思い起こし被害者意識にとらわれたとしても、
それは不思議なことではない。
人は受け身のことはしっかり覚えている。
でも、このとき自分は誰かを傷つけなかっただろうかと意識を働かせみようか。
思いやるということがどういうことかが解ってくると思うの。
”きみにとっていちばん大事な人は
きみがそう意識していない。
ごく当たり前に身近にいて見守ってくれている。
きみはその人を見るだけで安心し
元気を出している。
それがはっきり解るのは
その人を失ってからだろうね。
そのとき、後悔しなくてもいい。
その人はきみがいるだけで嬉しかったんだから。”
~お気に入りのツイッター志茂田景樹さんの言葉から~
最近やさしさについて考えている自分がいる。
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by himagogo
| 2012-09-16 11:39
薫る皐月への思いを静かなる時間へ封じ込めた
彩色に満ち満ちていたとして
何ほどの事
操られていたとも知らずに。
空白を埋めるように生きてはいけない
窒息するような時間を持ってはいけない
雨が降ったらしな垂れる枝のように
伸びやかに
たおやかに
たとえ折れて朽ちたとしても
何も変わらないということだ
変わらないということも
変わるということも
ここで起こりうる真実のこと。
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by himagogo
| 2012-04-26 08:57